請求書や支払い明細書を郵送する際に封入封緘機を使用すると作業の効率化や人件費の削減、人的ミスを防ぐことができます。ミリ単位の薄い書類からカタログまで対応可能なため、大量の郵便物を取り扱う企業にとっては欠かせないものとなっています。封入封緘機と併せて導入を検討したいのが封筒検査装置です。このページでは、封筒検査装置の概要、封筒検査装置の機能、導入で得られるメリットについて解説します。
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封筒検査装置とは、封筒の中に入っている文書や内容物、封かん状態を検査するための機械です。卓上型検査装置は、封筒に表示されている番号や文字をCCDカメラで読み取り、宛名情報をパソコンに保存することができます。処理速度は最大5,500通/h、認識できる文字は連続番号・郵便番号・固定文字、制御PCはWindows10です。ほかに封筒フラップ検査装置や定形/定形外封筒検査仕分け装置もあります。封筒検査装置の主な機能とメリットを解説します。
個人宛に送付される郵便物には個人情報が含まれた書面が記載されている場合があり、間違って届けられると個人情報が流出することになります。必要な種類が1枚足りない場合もあるでしょう。封筒に入れる前に何度もチェックしてもミスを100%防ぐのは困難です。間違いを防ぐためには封筒の中身を確認することが重要です。封筒検査装置は封筒内の文書や資料の枚数、種類をチェックして、必要書類がすべて揃っているかを確認することができます。
封筒の端と端まできちんと閉じられていない、途中に隙間ができている、未封かんですと誰かに中を見られる可能性があります。封筒フラップ検査装置は、封かん状態を検査する機械です。封入封緘機で処理した封筒フラップ(のりしろ部分)がしっかり接着されているかを高速でチェックすることができます。フラップサイズ:25~40mm、フラップ形状:台形フラップ(直線形であること)、封筒の厚さは最大4mmまで、厚みが違う封筒が混じっていても対応可能です。
封筒の内容物に誤りがあったと気づいたときに、すぐに不良品を見つけるのは困難です。不良品は一つだけとは限りません。どの封筒に入っていたのかわからない場合、封筒を全部調べるとなると、たくさんの人の手を借りなければなりません。時間と手間もかかります。
封筒検査装置は、出荷前に不良品を除去することもできます。封筒を一通ずつ給紙して、内容物に誤りがある、封かんが不十分な封筒を自動的に識別して仕分けます。
封入封緘機の中にはバーコードを読み取り書類を管理できるものもありますが、内容物の確認や追跡はできません。封筒検査装置は印刷されたバーコードやQRコードをCCDカメラで読み取り、内容物の確認や追跡ができます。
検査履歴はデータとして保存することもできるため、内容物の情報も簡単に確認できます。また、宛名情報をファイルで保存すれば読み取られた番号とファイルが一致しているため、住所や宛名をすぐにチェックできるので便利です。
封入封緘機は封筒を中に書類を入れる、のり付けをすることはできますが、封筒の重量は量れません。封筒の重量を計測する商品に「封筒計量器」がありますが、これは重量を測ると郵便料金がわかる機械です。封筒検査装置は封筒の重さを測定して中身と重さが一致しているかどうかを確認します。これにより中身が多いまたは少ないことがわかります。
封入する書類には枚数や種類が異なる場合があります。大事な書類が入っていなかったら、顧客の信用を失ってしまうことになりかねません。封筒検査装置を利用すると、封筒の中に内容物がすべて封入されているか、きちんと封が閉じられているのかを確認することができます。これによって、顧客と良い関係が保たれるでしょう。
大量の封書を扱う場合、人手では必ずミスが起こります。封筒検査装置は人為的ミスを減らし作業効率もアップ、しかも正確に作業をおこなうことができます。出荷前に不良品を仕分けることができますので誤発送のリスクが軽減されます。
封入封緘機で封入・のり付けされた封筒がそのまま封筒検査装置を通れば、封入から検品、出荷まで途切れることなくスムーズに作業がおこなえます。
封入封緘機の封筒が封筒検査装置による検品で不良品だと確認されれば、すぐに修正も可能です。封筒が届く前にミスを修正できるため、顧客に不良品が届くことはありません。
封入封緘機と封筒検査装置を併用して使用すると、作業時間を大幅に削減することができるため作業効率もアップします。
人の手に頼っていた検品作業を自動化することで人件費を削減、人手不足も解消できるでしょう。再発送するとその分費用が発生します。ミスを防ぐことができるので、再発送による費用も抑えられます。
封筒検査装置を導入すると、事務作業の時間が短縮される、作業効率が向上する、ミスを減らすことができる、人件費の削減といったメリットがあります。封入封緘機と封筒検査装置を併用して採用している企業も増えているようです。
封筒検査装置は封書の内容物や封かん状態、不良品の検出、重量チェックができる機械です。検品作業にかかる時間は人によって異なります。大量の郵便物を扱うにはたくさんの人の力も必要です。今まで人に頼っていた検品作業が自動化されると、作業時間や作業効率が向上、ミスを未然に防ぐため無駄な費用を抑えることができます。
封入封緘機と封筒検査装置を連携して使用すると、封入・のり付けから検品、出荷までの流れを連続でおこなうことができます。封入封緘機を導入している企業は封筒検査装置も検討してみては如何でしょうか 。
ピツニーボウズジャパンは、卓上型の封入封緘機を主に取り扱っており、製品の性能の違いで8種類ものラインナップを誇っています。
導入時のコンサルティングにも注力しているため、現在の状況をどのように効率化していきたいかなどをヒアリングし、要件に適う製品選びを行ってくれます。
また、点検や修理などの多様な要望に応える「PB保守サービス」も用意しているので安心です。
BlueCrestは主に大型の封入封緘機を取り扱っており、さまざまな種類の封入封緘作業に対応できる機種から大口のDMに特化した機種まで、幅広く取り扱っています。
オプションで機能を拡張することもできるため、お客様の環境に適した製品を提案可能。
加えて、サービス技師とサポート専門家のフォローにより、業界ハイレベルの設備保全サービスの提供に努めています。
【選定条件】Google検索「封入封緘機」でヒットした封入封緘機メーカー7社の内それぞれ下記の理由で選定(2022年12月26日時点)。
ピツニーボウズジャパン(卓上型):取り扱っている製品の種類が最も多い(8製品)
BlueCrest(大型):取り扱っている製品の種類が最も多い(8製品)